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2005-04-21
第8回「表参道」
表参道は大好きな通りのひとつである。とりわけお気に入り店舗が並んでいるわけでもなく、好きな映画やドラマのロケーションに使われいたというわけでもない。なぜだろう。ここにはいつも新鮮な空気を感じるのである。もちろんそれは感覚的な空気ことであって、鮮度の問題でないことは言うまでもないが、やはり澄んでいる。いい方を変えるならば、垢抜けているという表現が相応しいだろうか。立ち並ぶビルディングはどれも景観が重視され、古いもの古いものなりに味付けが施されており抜かりがないのである。また通りのいたるところで芸能関係のスカウトや、ファッション誌のスナップ撮影が行なわれているあたりも、いかにもTOKYOといった感じがしてならない。そのせいであろうか、僕はこの街にある種の‘都会像の模範’を見ているのだろう。だから好きなのだ。かつて東京のことしか頭になかった時代を持つ僕にとって。