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2007-01-23

第24回「窓」

窓は室内から外を眺める為のスポットであり、また建物を彩る上での重要なパーツでもある。沢山の窓が壁一面にところ狭しと並んでいる様子は、実に人工的で美しい。お互いかなり近いところに位置し合っている窓だが、そこから覗く景色は覗く人によって全く違った景色に映るものだろうから不思議だ。僕の中で窓というと高校生の頃、教室から覗いていた景色を思い出す。何故それを思い出してしまうかというと一番眺めていた時間が長い景色だったということだろう。別に何を見るわけでもなくただ暇潰しにぼんやり外を眺めては、時間が経つのを待っていた気がする。今思うとそれはものすごく贅沢な時間だったのだろう。さほど変化のない画をぼんやり見続ける。この余裕、素晴らしい。間接視野として窓外の景色が安らぎやリフレッシュをさせてくれることはあっても、じっくり変わらぬ景色を見続けることはなくなってしまっていた。時間が出来るとつい何か他の事に熱中してしまう性分なもので。しかし窓景はやはりいいものだ。季節や朝夜以外の目に見えない移り変わりを楽しめるような気持ちでいることで、景色はまたひとつ新しくなる。

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